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いろんなものの出会いについて
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ボクシングのWBA世界フライ級1位・亀田興毅(21)=協栄=が引退の危機に直面していることが24日、明らかになった。かねて悪化していた所属する協栄ジムとの関係が修復不可能な状況となり、決別することがこの日までに決定的となった。他ジムへの移籍は移籍金の問題など諸条件からほぼ不可能。今後、日本で試合を行うことは絶望的だ。現役続行するには海外進出しか選択肢が残されておらず、海外への道が閉ざされた場合、最悪引退の可能性が出てきた。
  ◇  ◇
 亀田家と協栄ジムの関係が、ついに修復不可能な状況に陥った。関係者によると、近日中にも興毅と大毅の契約が打ち切られるという。興毅は3月22日に復帰戦を終えたばかりだが、亀田家と協栄ジムの間にできた溝は深く、両者の出した答えが決別だった。
 昨年10月11日、大毅の世界戦に端を発し、亀田家と協栄ジムとの関係が悪化した。反則行為を繰り返した大毅は1年間のライセンス停止処分、反則行為を促した興毅は厳重戒告処分を受けた。父・史郎氏(42)はセコンドライセンス無期停止を科された。一方、3カ月間のクラブオーナーライセンス停止処分を受けた金平桂一郎会長(42)は、亀田家に対しての指導能力が問われた。
 大きな対立となったのが練習環境だった。東日本ボクシング協会から指導を受けた金平会長は、亀田家に協栄ジムで練習を行うよう要求した。一方で興毅は、新トレーナーが決まらず、練習に集中できる環境が整っていないことを理由にメキシコに練習拠点を求めた。両者の意見の相違は、深い確執となった。
 これに追い打ちをかけるようにして大毅が今年1月に交通事故を起こした。2月には交通事故に関して不謹慎な発言をし、世間を騒がせた。これら一連の言動に東日本協会は金平会長に兄弟の徹底管理を求めた。東日本協会からの要求に金平会長は、兄弟を管理できなかった場合、解雇の可能性を示唆。両者の確執が表面化し、決別が避けられない状況となった。
 協栄ジムとの契約が打ち切られれば、興毅、大毅ともに無所属となる。日本のジム制度において現役を続けるならば他のジムに移籍しなければならない。だが、兄弟の移籍となればばく大な移籍金が発生することが見込まれるため、受け入れ先が見つかる可能性が低く、移籍はほぼ不可能となる。
 日本ではジムに所属していなければ、国内のリングに上がることができない。移籍できなければ、国内での試合が絶望となり、結果的に引退へと追い込まれる。現役を続ける唯一の道は海外に進出することのみ。海外でプロライセンスを発給されれば、海外でのみ活動が可能となる。
 ただ海外で世界の頂点を目指すのは生易しくない。米国やメキシコのリングに上がることは可能だが、現在、亀田家は海外のプロモーターとつながりはない。今後、独自にルートを作り交渉をしなければならない。引退か海外進出か、亀田家に残された選択肢は多くはない。
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