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被告12人全員の無罪が確定した鹿児島県議選の選挙違反事件に絡み、任意で取り調べた会社役員の川畑幸夫さん(62)に家族の名前などを書いた紙を無理やり踏ませたとして、特別公務員暴行陵虐罪に問われた元鹿児島県警警部補、浜田隆広被告(45)の初公判が22日、福岡地裁(林秀文裁判長)であった。浜田被告は「踏み字行為に違法性はなく、犯罪を構成することはない。無実を主張します」と起訴事実を否認し、無罪を主張した。【石川淳一】

 浜田被告は起訴事実の認否で、踏み字行為をさせたことは認め「川畑さんに不快な思いをさせたことは反省している」としたが、「陵辱、加虐の行為は構成せず、違法性はない」と主張。そのうえで「仮に何らかの違法性があるとしても、公務員職権らん用罪に当たる程度で、同罪は時効が成立している」と無罪主張の理由を述べた。

 浜田被告は県警捜査2課に勤務していた03年4月16日、志布志署で川畑さんを任意で取り調べた際、「お前をこんな人間に育てた覚えはない」などと父親や孫のメッセージに見立てて書いた紙3枚を、両足首をつかんで1回踏ませて精神的苦痛を与えたとして起訴された。

 川畑さんは踏み字行為をさせられた後に公選法違反容疑で逮捕されたが、処分保留で釈放され、不起訴となった。

 検察側は冒頭陳述で、浜田被告が3日目の任意の取り調べ中、川畑さんが黙秘に転じた状況を打開しようと、親族に対する感情を刺激して動揺を与える方法を考えたと指摘。「川畑さんは強い屈辱と怒りを感じた」と述べた。冒頭陳述はほんの8分で終了し、警察組織が「たたき割り」と呼ばれる強引な捜査手法を伝授していた経緯については一切、触れなかった。

 これに対し、弁護側は冒頭陳述で「取り調べは真剣勝負で、不当な黙秘を是正するための厳しい取り調べが許される。川畑さんは不当な黙秘をしていた疑いがある」と主張。「踏み字行為は1回で、写真でも肖像画でもない単なる文字に過ぎず、違法性はない」と述べた。

 川畑さんは04年4月、県を相手取って提訴。鹿児島地裁は今年1月、県に60万円の支払いを命じ、判決が確定した。さらに鹿児島地検に刑事告訴し、福岡高検が捜査を進め、福岡地検が同9月、浜田被告を在宅起訴した。浜田被告は8月に退職後、福岡市に転居している。

 ◇仕事熱心…強引捜査批判も

 浜田隆広被告を知る捜査関係者からは、「仕事熱心でまじめな男」との人物評の一方、無理に供述を引き出そうとする強引な捜査手法を批判する声も。「捜査2課のエース」とされた上司の教示と叱咤(しった)を受け、暴走した構図が浮かび上がる。

 当時、捜査2課の警部補だった浜田被告は、上司で捜査2課班長だった警部(57)の下で取り調べにあたった。警部は、買収無罪事件の指揮を執った元志布志署長(60)=今年2月定年退職=と並び、「2課のエース」と評されていた。

 だが、捜査に疑問を持ち、異を唱えた捜査員は元署長から会議の場で容赦なく怒鳴られた。「お前はどれだけ実績があるんだ」

 ある関係者は、捜査員が次々と外される異様な捜査体制を「狂った暴走列車」と揶揄(やゆ)する声が出ていた、と指摘。「供述を取れない捜査官は冷や飯を食わされるような」土壌が、踏み字事件の背景にあったとみる。

 「確度の低い情報から捜査に入る知能犯事件では、あらかじめ描いた『絵』に沿い、供述を取っていく手法が伝統的」(ベテランの県警幹部)な中、警部は日ごろから「情報がある以上、必ず事実がある。自供させるのは取り調べ官の腕次第だ」と教え込んでいたという。別の捜査関係者は「浜田はそれを真に受けてしまったのだろう。仕事熱心な男だったが、思いこみからの捜査は許されず、正義をはき違えていた」と振り返った。

 ◇「警察組織全体による違法行為」と批判

 12被告全員の無罪が確定した鹿児島県議選の選挙違反事件を巡っては、一連の流れの中で浜田被告だけでなく、上司も処分を受ける事態に発展。元被告や川畑さんは「警察組織全体による違法行為だ」と批判を強めている。

 県に60万円の賠償を命じた「踏み字訴訟」では、県警が浜田被告を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分に。また監督責任を問い、当時の志布志署長を本部長注意、捜査2課班長の警部を所属長訓戒とした。浜田被告の在宅起訴で、県警は浜田被告への退職金を不支給とした。

 また、12被告の無罪確定を受け、県警本部長が捜査を指揮した捜査2課班長と志布志署生活安全刑事課長の警部2人を口頭で厳重注意。警察庁の漆間巌長官も、当時の鹿児島県警本部長を異例の文書注意とした。

 最高検は8月、(1)警察での自白内容について批判的視点から検討せず、供述の変遷理由の吟味も足りなかった(2)買収資金の原資や使途が解明されず客観証拠による裏付けがなかった、などとする報告書を作成した。
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